
新撰組という不朽のジャンル、知らない方がめずらしい。
そんな世界で育ったオタクなので、詳細は知らないが土方歳三がかっこいいのは知っていた。
池田屋があって、鳥羽伏見があって、函館で死ぬのも知っていた。
でもその程度だったので、「燃えよ剣」には度肝を抜かれました。
近所の図書館にあるのは大活字版で5冊。読み終わった今、もっとはやく教えてくれよと思っている。
読み切る前、会津で近藤勇の墓を見てきたばかりだった。それもあってか、とにかく余韻の重さが尋常ではなかった。
かれらにとって時代のスターダムをのし上がる瞬間、その華のある京都時代よりも、鳥羽伏見以降の終盤の追い込みが圧倒的哀愁と苦痛をともなって、命のかぎり走り抜けていくのを見届けた。
たとえフィクションであっても、この感動が新鮮なうちに残しておかなくちゃならない。
土方歳三という男
ひとことで言うなら、人に嫌われることを恐れていない男だ。
新撰組の鬼副長として、嫌われ役を一手に引き受け続けた。
言い訳をしない、弁解をしない、自分がどう見られるかより、自分がどう在るかだけで生きている。
お雪との関係が丁寧に描かれているから、人を愛せる人間であることはわかっている。
それでも選ぶ道がああいう道なのだから、エゴとして純粋に成立している。
読み終えて、この主人公の結末は悲しくない。
惜しいとか、無念とか、そういう感情が来なかった。
「ああ、この人はこう終わる人だった」とすんなり受け入れられた。
最期まで「新撰組副長土方歳三」と名乗った人間の死に方として、これ以外はなかったと思った。
惰性と愛情が癒着している
正直に言うと、京都編の近藤さんにはかなりムカついた。
権力に近づいて調子に乗って、女を囲って金を使って。こんな奴のためになんでトシは、と何度も思った。
でもトシは動じない。沖田も動じない。2人だけが、近藤さんの周囲でまったくぶれない。
それは次元が違うからだと気づいた。イライラするというのは、相手に期待しているか、対等だと思っているかのどちらかだ。
トシにとっての近藤さんは、もうそういう評価の外にいる。
試衛館からずっと一緒にいた2人だけが、近藤さんの「芯」を知っている。表面のイキりに動じる理由がない。
読みながら友達にこんな手紙を送った。
歳三ってなんで近藤さんを許しちゃうんだろって思います。浮気と借金を千回繰り返されて、ガチギレするも最後絶対許しちゃう女くらい歳三は近藤さんに甘いです。やっぱり近藤さんと歳三と沖田って他メンバーと全然ちがう。家族ってことですか?その関係値を持ち出しても形容できません。
家族という言葉でも足りない。
惰性と愛情が癒着している、というのが一番近い気がする。
どこまでが好きでどこからが習慣かわからなくなるほど長く一緒にいた2人。
それでもどちらも本物で、だから壊れた時が一番深く刺さる。
流山の場面で、心に穴が空いた。
近藤さんが投降すると言って、トシが泣いて止めて、でも近藤さんは行ってしまう。
なにを美しいとするか、それが違ってしまったからだ。
トシと並んで走ってた近藤さんは、試衛館の頃の近藤さんの亡霊だったのかもしれない。
現実の近藤さんはとっくに変わっていた(激動の時代、トップに立つ人間として立場が変わるにつれて変化せざるを得なかった)のに、トシの中の近藤さんは更新されないままだった。
だとすると流山の別離は、近藤さんがトシを置いていったのではなく、変わってしまった近藤さん自身がトシの歩幅に追いつけなくなって、脱落した、ということになる。
近藤さんもトシと一緒に居たかったとおもうけど、もう隠し立てならないところまできてたんだな。
責める相手が時代しかいない別れ、というのが一番やるせない。
沖田総司がひとりで死んだこと
沖田のことが、悔やんでも悔やみきれない。
床から這い出て刀を抜こうとしたらしい、という一文。
剣士として死にたかった人間が、病に殺された。
戦いたかったのに戦場にも行けず、療養所でひとりで、誰にも看取られずに逝った。
同じ労咳で、ほぼ同じ頃に死んだ高杉晋作は、家族や仲間たちがみんな見舞ってくれた。
苦しかったと思うけどしあわせに看取られた。
比較するものでもないと思うがあまりに沖田はかなしい。
ある新撰組好きの友人が言っていた。
沖田に生きてほしかったかって言われたら、それも違うんですよね。生きていたら崩壊する新撰組を見てしまうことになるわけで。近藤さんの死も知らされずに逝ったことは、むしろ幸福だったかもしれない
たしかにそうだと思った。
近藤さんの斬首も、会津の落城も、函館の最後も、何も知らないまま逝けた。
一番傷つかずに済んだのは、沖田だったのかもしれない。
でも、それでも可哀想だと思う。
あのいつも飄々とした態度で笑ってくれたのがトシにとっても読者にとっても救いだったから。
そんな沖田がさみしく死ぬことに耐えられなかった。
司馬遼太郎の筆圧について
流山離別は、史実ではほとんど詳細がわかっていない。
「トシが止めた」「近藤が切腹しようとしてトシが止めた」など、相反する伝承が複数残っているだけで、確定した記録がない。
司馬の「なにを美しいとするかが違っちゃった」という別れは、その曖昧な史実に肉付けしたフィクションだ。
でもそれが、ふかく刺さった。
こころざしとか魂とか、そういう男の生き方のちがいでの別離。
フィクションなのに。読んだ後には、史実がどうであれ関係なくなっている。
それが小説の怖いところであり、すごいところだと思う。
私にとってのちゃんとした新撰組が司馬遼太郎でよかった。
雛は孵って一番最初にみたものを親鳥だと思ってついていくもんです。
私にとっての新撰組親鳥が司馬遼太郎であったことが、わたしの幸福です。
巻ごとの読書メモ
以下は読みながらリアルタイムで書いていた走り書きです。文体も構成もばらばらですが、そのままのせます。
1巻
近藤勇を主とする天然理心流の道場に身を置く土方歳三が主人公。
他流道場とのいさかいなどで人を斬ることを覚える。
土方は女が放っておかないイケメンで独断専行、悪事につながることもおおいが近藤さんには迷惑かけたくないから基本黙っている。でも異常なまでに近藤さんのことは立てたい。沖田総司は江戸っ子でおしゃべり、飄々としている。長倉、藤堂、左之助、山南、井上、斎藤などのちの新撰組初期メンが集うこの小さな道場もコレラ麻疹の流行もあり経営は傾いている。
道場破りの助っ人で斎藤道場から練兵館で塾頭をつとめている時代の桂さんも少しだけ登場!かっこいい。
文久三年、清河八郎により江戸ではあまたある道場で将軍の警護を目的として腕の立つ者が集められ、近藤一派もこれに参加、京都に出発。しかし清河は京都に着くなりこの集団を尊攘の兵とすべく立ち上がることを打ち明ける。これに不義を感じた近藤一派は素行が悪いが影響力のある芹沢鴨に面会し、清河殺しを企てる。
はじめての新撰組小説
沖田が初めて人をきったのにほとんど返り血を浴びないし怪我もない、土方は初めてではなかったのに酷く汚れて怪我をしておんなを抱かずにはいられなかった対比が面白い
土方がヤマナミさんをすごく嫌い。あまりヤマナミさんに頭が良くて嫌味なイメージ無いのでそこが面白いけど土方目線だとそうなるのかな
2巻
芹沢一派、近藤一派は結局清河八郎をし損じた。しかし清河八郎は結局江戸で暗殺される。
文久3年12月局中法度
新見錦切腹⇒芹沢鴨 殺害⇒副長は3人から土方一人になる。
山南敬助総長になるが、名前だけで実権はない
◾︎池田屋
配膳係でもぐりこむ山崎すすむ
栄太郎は沖田にトドメをさされる
◾︎禁門の変
久坂一度もでず、名前だけ数度で退場
新撰組、池田屋のようなパッとしたはたらきはなかった
平助が江戸から伊東一派を連れてきて新撰組と合流。伊東先生は水戸出身、北辰一刀流道場主、尊攘倒幕論者
近藤さんは平助を愛しているのに、平助は新撰組が幕府の犬になっていることに失望し、伊東先生をトップにすげ替え近藤さんを暗殺することを企てる
風采のいいおとこ
伊東先生は近藤さんをたがねだと言う
以下レビュー
清河八郎退場。新見錦切腹させ芹沢鴨殺害。山南さん実権のない総長へ。池田屋で新撰組大活躍。山崎丞配膳係。吉田栄太郎が沖田にトドメ刺されていた。禁門の変パッとせずおわるも、今度は江戸へ隊士募集に行った平助が水戸系尊攘倒幕論者北辰一刀流道場主伊東先生一派を連れてきて加入させる。近藤さんからトップすげ替えの企みあり。
すごいスピード感で進むが、歳はとにかく頭が良い奴が嫌いだしよそ者も嫌い。切れたナイフ。近藤さんは田舎者なのに政局に興味が出てきちゃって危なっかしいし、沖田だけが安定してふわっとしてるので救われる。
3巻
山南敬助が江戸にもどると置き手紙をし、脱走。沖田が追いかけ介錯する
追いかけることを指示したのは土方だが、それは近藤が指示するのを止めるためだ。
沖田は、仲が良かった僕にそれをやれと?と思うが異論を示さず、追いかける。追う馬上でも喀血し老い先長くないことを考えたりする。山南敬助は追ってきた沖田と宿場町で一泊する。終始穏やかな描写、なぜ脱走したのかという話もしなかった。切腹前の日に窓の格子越しにあけさとさんが来ていたのを沖田はみていた。切腹の瞬間、介錯についても描写はなく、2行程の事実だけを伝えるにとどまっていることが、司馬遼太郎のテクニックだと思った。
土方は結局、沖田の飄々とした態度にいつも助けられている。山南敬助も沖田にたすけられていたはずだ。ひょっとすると他の隊士たちも沖田に助けられている瞬間が多いかもしれない。でも沖田を助けるのは誰だろうか。
土方は山南敬助の抜けた穴を再編成により、伊東甲子太郎が参謀となる
近頃、近藤は派手に金を使い女を何人も囲うようになった。思想や政治を語るのがすきだ。
次第に近藤は家老たちのなかで影響力が増し、政治を論ずることが気持ちよくなっている。土方のことをうっとおしく思う日もある。第二次長州征討で二度にわたり近藤と伊東甲子太郎は西方に赴く。
途中、伊東は長州入りし長州の幹部と面会、慶応2年正月の薩長同盟について早くも情報を得る。そのため近藤一派から離脱し義勇軍を打ち立てることを宣言。
一方近藤は、幕府直参の話(つまりこれからは佐幕として活動するということ、今までは会津守護職御預浪士だった)を持ちかけられ、帰京し土方にうち明ける。結局土方は近藤に弱い。理屈ではないし、こんな切れたナイフみたいな男が説明できない道理で近藤だけをゆるすのが本当に理解できないが、人間最後はそういうもんなのかもしれないとも思う。
伊東甲子太郎の策謀で土方は暗殺されかけるが、沖田の加勢によって生還。その中で長年の因縁、七里(土方との勝負に敗れ死亡)との戦いに蹴りが着いた。
近藤、伊東で話が着いていたがようやく御陵衛士が新撰組から出ていくと、武田観柳斎も脱退し、それを間諜していた齋藤一が討ち取る。
土方は雪さんと寝所をともにした。
慶応3年初夏には少なくなった隊士の募集のため、今度は土方が江戸行き。
隊士をあつめ京都に戻れば、大政奉還されていて、新撰組がザワついている。
動揺する近藤さんに、土方は節義を貫くのが志士だ。といい、節義を貫くなら、まず、伊東一派を根絶することになる。
11/18夜、近藤宅で泥酔した伊東は一人で帰る途中新撰組に襲われ絶命。その死体は油小路に囮として捨て置かれ、その遺体を回収にきた御陵衛士(甲冑をつけていない)を袋叩きにするという土方の残忍な策。長倉は昔馴染みの平助を逃がそうとするが、失敗。平助討死。服部武雄、鬼神のようなはらたきをするも討死。伊東実弟、鈴木三木三郎と幹部の篠原泰之進は逃亡。
沖田はもう随分具合が悪い。ほとんど寝ている。年が明けるころ、戦争が起ころうとしている。戦前に1日だけ隊士たちを女の元に返すことになった。誰もいない屯所にいるのは、土方と病床の沖田だけ。沖田はついて行きますよ。と言ってくれた。前のようにもっと悪態ついてほしい、その元気もないんだろうな。雪に手紙を書く土方。ほんとうは自分だって雪に会いたいだろうに。沖田の前で泣いてしまう土方。青春の終わり。
3巻の最後は、歳三のキョキ(むせびなき)はやまない、とあった。
4巻
近藤さんは肩を負傷して、沖田と一緒に大阪に送られる。
そんな中鳥羽伏見が正月に開戦する。新撰組も奮戦するも、戦況は思わしくない。兵力では薩長に負けていないが幕軍には戦意がない。多くの隊士を失い、大阪に退却。
命からがら、大阪城に着き、沖田と近藤さんに会う土方。お雪がきて頻繁にきて梅を活けてくれていた。土方は松本良順によって公方様と容保公の逃亡を知る。
大坂にてお雪と再会し2日間だけ夫婦になる2人。セックスはもちろんしたことはあるけど、痴態を見せ合いたいと言う歳。雪も後家ではあるが痴態を見せたことなどない。恥ずかしいが同意し、行燈を消してくれと言うが、消さないという歳との問答が睦まじい。直接的な表現はないがただの交接ではなく心を通わせ愛で合い高め合うセックスに没頭したのだろうな、と思った。幸せな時間。美しい夕日が印象的だった。2日後、何事もないように送り出すお雪、特別なさよならはなかった。
大阪を船で出発する新撰組を含む幕府軍。船の中で山崎烝が死んだ。怪我の化膿からだった。水葬される。
激しい船酔いで江戸に着いて、近藤さんは回復するが、沖田はいよいよ透明感がでてきた。近藤さんが回復し、甲陽鎮撫隊となり板垣退助率いる土佐の官軍とぶつかることに。しかし甲陽鎮撫隊として行軍し、成功すれば甲州100万石を与えられるなんてことはかつ先生や慶喜が考えた新撰組という今では官軍にとってのかたき役でしかない目障りな人斬り集団を江戸から追い払うための口実でしか無かった。
甲陽鎮撫隊としての戦も近藤さんが率いるが負けて江戸に帰ってくる。援軍を頼みに行った歳も一兵も集められず江戸に帰ってくる。
もう仲間は数人しか居なくなっている。
永倉、原田はもう瓦解した新撰組ではなく違う人に付いて組織を作ろうと近藤と歳を誘う。永倉たちは、自分たちは近藤の家来では無い。ここで別れることになる。
もうこの辺から見てられないつらい。
2人になった近藤と歳。また2人になっちゃったけどどこか楽しそう。星の下笑う。
今度は流山に陣を構える。前乗りした歳が近藤さんを出迎え兵も300ほどあつまり調練に励む。
そのうち官軍が流山を包囲、歳は迎え撃つぞ!と息巻くが、近藤は突然投降すると言って平服で敵陣に赴く。
敵陣で話し合い、いちど帰ってくる近藤。歳は泣いて、止めるが近藤は賊軍になりたくない、大義に服するのが美しいとかんじる、と言う。歳は最後まで戦うことが美しいと感じる。美しいと感じることが違うならここでお別れだという近藤。
駄々を捏ねて、別れねえ、連れていく!と言っても、その手を撫でて、歳世話になった。行くよ。と言って行ってしまう。
優しくて諦めと決意を持った目をしていたのかなとおもう
もう決めたんだよ、いままでありがとね、って言われてしまうの可哀想すぎる。
いつから、いつからだよ、そんなことを考えてたの、、そうなる前に相談してよ、、、
5巻
近藤さんとわかれ流山から江戸に戻った歳三だが、また出陣し官軍を破るが近藤さんの安否は分からない。
総司は宗次郎という幼名に変名し、姉のみつが看病していたが、みつも旦那の林太郎とともに庄内藩に行くことになってしまい、総司のもとをさることに。気丈に、治ったら僕も庄内藩に行きますよ。と言うも、慶応4年5月に息を引き取る。近藤さんが斬首されたことを知らないまま、ひとりで誰にも看取られることなく死んでしまった。布団から這い出て、いつも来る黒猫を切ろうとしたらしい。
歳が会津に近藤さんの墓を建てたのは一行しか触れられず、その後転戦し、仙台に入る歳。榎本武揚艦隊と合流したものの、仙台藩も官軍に恭順することとなり、仙台を軍艦にのり、去る。
函館に向かう。
小姓、市村鉄之助は戊辰大阪の戦から兄弟で入隊した16歳だ。沖田に似ている、と歳に言われたのが嬉しくて、沖田の看病もよくした。風向きがかわって、江戸に着く頃には鉄之助の兄は抜けようと行ってくるが、鉄之助は抜けなかった。函館までついてきている。
函館を取るために松前藩との戦で、指揮を執る歳。冬の蝦夷地で川泳ぎなど、とにかく疲労困憊のなか、なんとか松前藩を破る。
松前藩藩主の正室を江戸に送るため、斎藤一と松本捨助に護衛させる。2人に歳は、江戸まで送ったら家に帰れ、と餞別を渡す。いかそうとしたのだ。
斎藤一は晩年まで、妙な人だった、と語っている。
官軍(鉄鋼艦を要する)を岩手の宮古湾で迎え撃つ算段をするトシたち。
「彼女らは3/9いっせいに錨を上げて出航した」と表記されている。前後の文から、女性は出てきていないし、西洋軍艦のことを指しているように思える。→本当にうつくしい司馬遼太郎の表現
宮古湾で鉄鋼艦を奪取せんと、夜が開けると共に奇襲を仕掛ける土方だが、結局敗走。
函館政府に戻ると、雪が来ていて、一夜を過ごす。その朝、官軍との戦が始まる。雪の護衛を市村鉄之助に任せ、戦地を離れさせる土方。
お雪を最後に抱いた時、お雪は逃げましょうと言いたかったけど言えなかった。土方はもう死ぬ気でいた。
戦争が始まり、いきいきと戦う土方だったが、戦況が悪化し土方の率いる場所以外は芳しくないため、降伏の兆しが見え始める。五稜郭の籠城という案にもそれが見えた。
しかしもう戦って死ぬことが目的の土方。
自分は出戦すると言う。最後の出戦前日、自室で、死んだみんなが居て、椅子に座った近藤さんが明日五稜郭が落ちると教えてくれる。沖田は疲れたという。死んでも疲れるのか?と言うが、自分も疲れている。
ここで生き残るわけにいかない、生き残ったら近藤さんに顔向けできない、そう思っている。
翌日、誠の旗をかかげ、突貫する土方。
最期の名乗りは、新撰組副長土方歳三だった。