読書感想文
舞台は2020年のコロナ渦、9年前の東日本大震災で行方不明となった大学の単なる知り合いである野宮を、主人公の里美が住むドイツ ゲッティンゲンに迎え入れる話。
第一部(問題提起でありプロローグ)第二部(エピローグ)は利休死後の能にのめりこむ秀吉が『明知討』仕舞の最中に考えていることであり、それに挟まれた本文は4つに分かれている。 その4つの物語は利休の高弟たち(牧村兵部・瀬田掃部・古田織部・細川忠…
2021年10月27日読了。 個人的なアウトプット、ネタバレのある読書感想文。 感じたこと、気づいたことのまとめ。 あらすじ 読んだきっかけ 登場人物 池坊専好 池坊専武 平太 季(とき) 吉右衛門 千利休(千宗易) 豊臣秀吉 石田三成 前田利家 印象的なシーン…
宇佐美りんの2作目、芥川賞受賞作。個人的なアウトプット、ネタバレのある読書感想文。
正直この本を読み終えて宇佐美りんという若い女の子の姿は見えてこなかった。 だって宇佐見りんが、うーちゃんだとは到底思えなかったから。 20そこそこでこの鋭い観察眼と人の核に切り込んだ発言をやってのける作者は、どこにでもいそうなSNS依存の19歳のう…