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【学生】なぜ、まだオタバレしていないと勘違いしているのか【otaku】

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この記事では四半世紀腐女子として生活している昭和産オタクが、オタバレしていない人を対象に最終的に自然なオタバレを推奨するものです。
また、ここでいうオタクとはアニメ・ゲーム・漫画・二次創作などに関するものとしています。

女性に向けて書いたつもりはありませんが、女性目線の見方が多いです。

 

なぜ、まだオタバレしていないと勘違いしているのか

これは先日、私の主人(オタクに非常に理解のある一般人)が、遭遇した出来事だ。


主人は仕事の関係者の家にお邪魔していて、そこに偶然いらした娘さんを紹介された。
娘さんは現在19歳、専門学校でイラストレーター専攻科に通っているとのこと。
この時点で主人はデザイン専門学校で講師をしていた経験則から、彼女がオタクであると即座に判断したが、特にその件に触れることはなかった。


しかし娘さん自ら、「私はオタクとかじゃないんですけど」と非オタであることを主張された。


主人が彼女をオタクだと判断したからと言って、自分の嫁はひどい腐女子なんだから今更オタクと遭遇したところで動じることも偏見も全くない。

だから「こいつオタクかよ」顔に出すわけでもなかったのに、彼女は一人先走って取り繕ったのだ。


それを見て主人は素直に滑稽だなと思ったという。

 

なぜ、彼女はまだオタバレしていないと勘違いしているのか。


世の中には二種類の人間がいる。
オタクに理解のある人間と、オタクという存在の生態を一切知らずに生きている一般の人間だ。
オタバレを後者への回避するあまり取り繕うとその不自然さに、後者はもちろん前者にもオタバレした上、良くない印象を与えかねない。
そして、派手に訂正してしまうのが学生である。
これは多感な年ごろだとか場数を踏んでいないとかいう理由から仕方ないことなのだが、もう『焼け石に水』を超えて『火に油を注ぐ』ことになるのは目に見えている。

 

次の項では、まずなぜオタバレがおこってしまうのか、その条件について詳しく見ていくことにする。

 

オタバレの条件

服装・髪型・メイク

一見普通に見えるがどことなくクセが強いのでそこはかとないダサさがある。
最近はSNSなどでこのプチプラコーデでアカヌケに見える、など似たような記事が多数共有されるが、量産型で欺けるほど世間の目は甘くない。

髪型も無難にしておけばセーフだと思っているようだが、服装とのバランスがおかしいと悲惨なことになりがち。

また、最近のオタクはレイヤーをはじめ意識が高い人が多く、昔のようにメイクやネイルくらいででマウントをとれる時代ではないが、それでもまだ経験不足によるメイクの未熟さに始まる美容への意識の低さが一定数確認できる。

これは一般人はコスメに金をかけられるがグッズ全額投資があたりまえの金欠学生オタクにはキャンメイクセザンヌが関の山だからだろう。

 

持ち物

バッグ、靴、ペンケースなどにも趣味が出るし、一風変わった人と違うものを選びたい気持ちからスタンダードを選べない。

また、何と言ってもオタクというのは隠したいくせになぜか主張もしていきたいという、めんどくさい生き物なのでラバーストラップなどキャラクターグッズをつけがち。

全てを推しカラーに染め上げすぎて大変なことになっていることもある。

 

言動

自分の得意分野で口を閉じていることができず、興奮から落ち着きがなくなり早口になる。
ただ、饒舌すぎるのがオタバレにつながると思っているから極力自制しようという気持ちと、自分の知識を披露したいジレンマで不自然な態度をとってしまうと考えられる。
主にSNSで得た知識に支配されているので、一般人と何を話したらいいか天気とテストの話くらいしか見当がつかない。
リアルのオタク友達(クラスメイトなど)とは同ジャンルなら羽目を外して騒ぐので外野からしたら非常にうるさいしウザがられる。

 

SNS

ツイッターでは圧倒的に一般人のタイムラインとその質が全く違う。
流行りの音楽や関連ユーチューバー、リツイート内容までその違いは多岐にわたり、SNSに没頭することで一般人との差は開くばかりである。

 

恐ろしいのはこの全てにおいて、自分は大丈夫だろうと勘違いしているとことだ。
客観的に自分の行動を分析することで、自分が置かれている状況を理解してほしい。

 

なぜオタバレしたくないのか

オタクへの偏見があるため

今でこそオタクは市民権を得たが、それでもまだ、暗い・気持ち悪い・付き合い悪い・会話が続かない・ダサいといった悪印象を完全に拭うまでには至っていない。
1980年代以前に生まれた親を持つオタクにとって、親の古い価値観に介入することはなかなかむずかしく、理解を得るのが難しい場合もある。

 

性癖の吐露の近いため

好きな属性には、眼鏡・スーツ・ロリババア・金髪・七三・八重歯・褐色など性癖に直結しているものが多く、それを人に伝えるのは何となく気恥ずかしいという気持ちがある。

 

これは、つまりオタバレのデメリットとも言い換えることができる。

それでは逆にメリットについて次項で見ていくことにする。

 

オタバレのメリット

気持ちが楽

オタバレを気にするストレスが減る。

これは意外と大きなウェイトを占めているものである。

棚ぼた

世の中悪い人ばかりではない。

あらかじめ自分の好きなジャンルを周囲に伝えておくことで、特に大人から棚ぼた的施しを受けることがある。

「ドラックストアでコラボ限定のお菓子が偶然売っていたから買ってきたよ。好きって言ってたよね?」など。

交流の輪が広がることがある

好きなものを伝えていくと、一般人との思わぬ交流が生まれることもある。

好きな漫画のことだったり、ユーチューバーだったりきっかけは様々だが現代はオタクへの垣根がフラットになりつつあるため、意外とそういったシーンは訪れやすいものだ。

 

デメリット・メリットを考えた時、これからオタクとして生活していくことを考えるとオタバレも案外悪くないと思えてくるかもしれない。

次項ではスムーズなオタバレの仕方について見ていくことにする。

 

オタバレの仕方

好きなものを自然に好きというだけなのにそれがどうにも難しい。
筆者のようにアラフォーともなれば自己紹介に必ず「オタクです!」と早々に表明するほど図々しく生きるようにもなるが、学生のうちは多感な年ごろとうこともあり、そうはいかない。

何でもすぐにうまくはいかない。少しずつの積み上げだ。

今まで付き合いのある人にオタバレしていく

家族、友だち、身の回りのひとへ、オタクという一面が自分を構成する一つの材料であることを理解してもらう。
無理に隠したりしないで、多くを語らずとも、「○○好きなの?」と訊かれたら「好きだよ」くらいのテンションがいいのかもしれない。

新しく知り合う人へオタバレしていく

チョコレートが好き。ターコイズカラーが好き。

それと同じように、「自分はゲームが好きで毎日やってるよ。」「このキャラが好きでグッズも集めてる。」そんな風に言うくらいがいいのかもしれない。

人は第一印象で気に入られたいがため、背伸びしてしまいがちだが、最初からオタバレしていた方が後々めんどくさくない。

 

まとめ

オタクほど自意識過剰な生き物もいないのではないか。
本当に、誰もお前のことなんか見ちゃいない。

オタバレするのを恐れて縮こまっているよりも、たくさんのことに興味を持って挑戦し楽しみ、世界を大いに盛り上げてほしい。

若い頃は短く尊いものだから。


それを知るのはずっと後になってからだけど、それでも伝えずにはいられない。

ありきたりなきれいごとを言って終わりにしたいわけではない。
筆者にも中二病真っただ中の中学三年生の娘(オタク)がいる。

この記事は私の娘と私自身にも向けて書いた。

 

命短し恋せよ乙女。

すべてのオタク、もっと自分の人生だけに夢中であってほしい。